お歳暮から年始のご挨拶まで|下鴨茶寮が伝える、贈りものの作法

一年の締めくくりに、お世話になった方へ感謝を伝えるお歳暮。

贈りものを選ぶとき、大切にしたいのは、品物そのものだけではありません。お相手の好みや暮らし、受け取られた後のひとときまで思いを巡らせること。その心配りもまた、贈りものの一部だと私たちは考えます。

安政三年の創業以来、人を迎え、料理を通じて季節を届けてきた下鴨茶寮が、お歳暮の由来や贈る時期、のしの作法から年始のご挨拶まで、冬の贈りものにまつわる心得をご紹介します。

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お歳暮の由来

お歳暮の起源には諸説ありますが、新年を迎えるための供え物を親元や本家へ届けた習わしが、その一つとされています。

江戸時代には、一年の節目に、仕入れ先や得意先へ感謝の品を贈る習慣が広まりました。こうした風習が時代とともに形を変え、現在のお歳暮へと受け継がれています。

形は変わっても、お相手を思い、感謝を届けるという本質は、今も変わりません。


お歳暮を贈るお相手は

料亭のちりめんナッツ(12個入)料亭のちりめんナッツ(12個入)

お歳暮は、一年を通じてお世話になった方へ、感謝の気持ちを伝える贈りものです。贈るお相手に決まりはなく、日頃の感謝を伝えたい方へお届けするものです。

ご両親や配偶者のご実家、ご親族、恩師、お仲人、職場の上司など、お相手はさまざまです。離れて暮らすご家族や親しい方へ、冬の贈りものとして届ける方もいらっしゃいます。お相手との関係性や贈る目的に応じて、「御歳暮」のほか、「御礼」や「心ばかり」などの表書きを選ぶこともできます。


■喪中の場合の心配り

喪中のお相手へ贈る際は、ご事情やお気持ちに配慮することが何より大切です。
お歳暮はお祝いではなく、日頃の感謝を伝える贈りもののため、贈る側・受け取る側のどちらが喪中であっても、忌明け後であれば差し支えないとされています。

忌明けの時期は宗教やご家庭によって異なります。仏式では四十九日が一つの目安ですが、形式にとらわれず、お相手のご事情を尊重しましょう。年内のご挨拶が難しい場合は、松の内と忌中の両方が明けてから、「寒中御見舞」などの表書きで贈る方法もあります。掛け紙の選び方は、後の章でご紹介します。

■ビジネスの場での、冬のご挨拶

お取引先への年末の贈りものも、一年のお力添えに感謝を伝え、来る年の良好な関係を願う機会です。日々の仕事を通じていただいたお力添えを振り返り、来る年のお付き合いへとつなぐ機会になります。

贈答品の受け取りを辞退する方針の企業もあるため、手配の前に、先方の規定やご意向を確認しておきましょう。以前にお贈りしたことがある場合も、方針が変わっていないか確かめておくと丁寧です。

お取引先への品選びには、職場の皆さまで分け合いやすいことも大切な視点です。個包装で分けやすいもの、日保ちがして常温で保存できるものなど、人数や職場の環境を考慮して選びましょう。お届けの際も、年末年始の休業日を避けるなど、先方のご負担にならない配慮が大切です。


お歳暮を贈る時期と、年始のご挨拶

■お歳暮を届ける時期

お歳暮は、一般に12月上旬から25日頃までに届けるのが目安です。ただし地域によって違いがあり、関東では11月下旬から12月20日頃、関西では12月13日から20日頃を目安とする案内もあります。

京都では、12月13日の「事始め」を年末の節目とし、この頃からお歳暮を贈る習わしもあります。 お届け先の地域や、それぞれのご家庭で大切にされてきた習慣を尊重し、時期を選ぶとよいでしょう。

■早めに手配する場合

早めの注文と、早めのお届けは、分けて考えたいものです。先に手配をしておき、お届け日はお歳暮の時期に合わせて指定する方法もあります。

11月下旬から届ける場合もありますが、地域やご家庭によっては、早い時期のお歳暮がなじまないこともあります。 迷う場合は、お届け先の習慣に合わせて日程を選びましょう。早い時期の冬の贈りものとして届けたいときは、「御礼」など、贈る目的に合う表書きを選ぶこともできます。

■年が明けてから届ける場合

年内に届けられなかった場合は、お届けする時期に応じて表書きを変えましょう。

・元日から松の内まで:「御年賀」
  関東では1月7日まで、関西では1月15日までが一般的な目安です。
・松の内を過ぎてから立春の前日まで:「寒中御見舞」「寒中御伺」
  関東では1月8日以降、関西では1月16日以降が目安です。


松の内は地域によって異なるため、お届け先の習慣を確認しておくとよいでしょう。
また、贈る側・受け取る側のいずれかが喪中の場合は、お祝いの意味を持つ「御年賀」を避け、松の内と忌中の両方が明けてから、寒中のご挨拶として贈る方法があります。


のし紙と表書きの作法

お歳暮には、紅白の蝶結びの水引が付いたのし紙を用いるのが一般的です。蝶結びには、何度あっても喜ばしいお付き合いが続くように、という意味が込められています。

水引の上には「御歳暮」、下には贈り主のお名前を記します。会社から贈る場合は、社名や代表者名などを記し、贈り主が分かるようにします。

表書きは、年始のご挨拶なら「御年賀」、松の内を過ぎたら「寒中御見舞」など、お届けの時期に合わせて選びます。目上の方への寒中のご挨拶には、「寒中御伺」という表現も用いられます。

お歳暮という形式にこだわらず、日頃の感謝を伝えたい場合は、「御礼」や「心ばかり」といった表書きも適しています。 改まったのし紙を付けず、お手紙を添えて贈るのも一つの方法です。

喪中の場合は、紅白の水引やのしを避け、白無地の掛け紙などを用いるのが一般的です。表書きは「御歳暮」とし、お相手のご事情に配慮した控えめな体裁を選びましょう。

*のし対応の商品について、表書きや名入れのご指定を承っております。対応の可否は商品によって異なりますので、ご注文の際にお確かめください。
*包装・のしについてのご案内はこちら

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お品の選び方と相場

下鴨茶寮「結(ゆい)」ー心をむすぶ贈りものー 下鴨茶寮「結(ゆい)」ー心をむすぶ贈りものー

一年の感謝を託す贈りものだからこそ、味や品質はもちろん、お相手の好みや暮らしに合った品を選びたいものです。美しい包みや、開けたときの印象にも、贈る方の心遣いが表れます。

食の贈りものなら、召し上がる場面まで思いを巡らせてみましょう。 少人数のご家庭には、食べきりやすい量や、少しずつ楽しめる品を。 年末年始にご家族が集まるお宅には、皆さまで食卓を囲むひとときを彩る品も喜ばれるでしょう。保存方法や日保ちにも目を向けることで、よりお相手に寄り添った贈りもの選びにつながります。

また、お歳暮の金額は、お相手との関係や日頃のお付き合いによって変わります。一般的な相場として、百貨店などでは次のような目安が紹介されています。

・ご親族やご友人など:3,000〜5,000円程度
・ご両親や上司、お仲人など:5,000円程度
・特にお世話になった方:5,000〜10,000円以上

大切なお取引先など、特別な感謝を伝えるために、これ以上の予算で選ばれることもあります。ただし、金額の大きさだけで気持ちが決まるわけではありません。毎年のご挨拶として無理なく続けられ、お相手にもお気遣いをかけすぎない範囲が目安になります。

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お礼とお返し

お歳暮は日頃の感謝を表すものなので、基本的にお返しの品は必要ないとされています。ただし、いただいた際には、無事に届いたことと感謝の気持ちを、できるだけ早く伝えましょう。

お礼状は、受け取ってから3日以内を一つの目安にするとよいでしょう。 すぐにお手紙を出せないときは、先に電話やメールで受け取りを伝え、改めてお礼状を送る方法もあります。

お礼状には、季節のご挨拶に続けて、贈りものへのお礼を記します。実際に召し上がった感想や、ご家族で楽しんだ様子などを添えると、より気持ちの伝わるお礼になります。
親しい方へお返しの品を贈りたい場合は、お相手に気を遣わせないよう、いただいた品と同程度の金額を目安に選ぶとよいでしょう。 年内なら「御礼」、年が明けてからなら「御年賀」や「寒中御見舞」など、贈る時期やお相手のご事情に応じて表書きを選びます。


一年の締めくくりに、感謝を届ける

お歳暮には、贈る時期やのしの作法など、古くから受け継がれてきた習わしがあります。しかし、その根底にあるのは、お相手を思い、一年の感謝を伝える気持ちです。

一年の締めくくりに、そして新しい年の始まりに。大切な方への感謝を託す一品を、下鴨茶寮で見つけていただけましたら幸いです。


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参考

・高島屋「歳暮 ご贈答マナー」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/season_02.html
・高島屋「お歳暮とは?贈る時期や意味、選ぶポイントを紹介」
https://www.takashimaya.co.jp/shopping/gift/story/wintergift/FA19032/
・高島屋「お歳暮の相場はいくら?相手別の金額の目安や基本マナーを徹底解説」
https://www.takashimaya.co.jp/shopping/gift/story/wintergift/624553/
・三越伊勢丹法人オンラインストア「お歳暮 知識&マナー」
https://business.mistore.jp/shop/pages/oseibo_guide01.aspx
・三越伊勢丹「喪中に贈り物はしていい?お中元・お歳暮・お年賀の作法と品選びを解説」
https://www.mistore.jp/gifts/choji/mochu_manner
・三越伊勢丹「お歳暮のお礼状マナー完全ガイド」
https://www.mistore.jp/gifts/seibo/seibo_thanks_message/
・人事院「倫理法・倫理規程Q&A」
https://www.jinji.go.jp/rinri/qa.html

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