
寒さの底にありながら、暦のうえでは春の訪れを告げる「節分」。二十四節気では、1年は春から始まるとされるため、節分は新暦の「正月前の大晦日」にあたります。2026年の節分は2月3日です。
京都では、古より「邪気を祓い、福を招く」日として、大切に受け継がれてきました。世界遺産・下鴨神社で執り行われる節分祭は、京都の歳時記のなかでもひときわ厳かで、華やかな行事。
節分にこめられた意味と、そこに寄り添う料亭の味わいをご紹介いたします。
弓を放ち、鬼を祓う──下鴨神社の節分祭
©下鴨神社
京都・世界遺産「下鴨神社(賀茂御祖神社)」の節分祭は、寒さも忘れるような熱気のなかで執り行われます。
午前10時、本殿および摂社 出雲井於神社にて、神職による祭典からはじまります。楼門内での「御祓」にはじまり、舞殿のうえで神職が「方相氏(ほうそうし)」に扮し、四つ目の仮面をかぶって矛を持ち、邪気を祓う古式の儀が再現されます。神域には凜とした空気が漂います。
続いて、境内に火が起こされ、氏子が一年お世話になった神札や御守りを神社に返納し、神職が祓い清めて焼納する神事が行われます。通称「どんど焼き」とも呼ばれ、無病息災などを祈る神事です。

©下鴨神社
正午頃には、「追儺弓神事(ついなゆみしんじ)」が始まり、直垂(ひたたれ)装束の射手が、裏面に「鬼」と記された的を弓矢で射抜きます。この平安時代の古式ゆかしき作法で執り行われる神事には、人々の不安や病、災いといった“目に見えぬもの”を祓うという願いが込められています。
節分祭の締めくくりには、厄除けと福を願っての「豆まき」が行われ、その年の「福男」「福女」が福豆を手に、集う人々へ福を届けます。
それは、まるで新春の訪れをかたちにしたような、歓喜あふれるひとときです。
©下鴨神社
その後も、参拝者の願い事が書かれた祈祷木を炊き上げる「御真木神事」がしめやかに続きます。
この日、下鴨神社の専属包丁人を務める当茶寮は、節分祭のご関係者にお配りする「恵方巻」をお納めするかたちで、毎年関わらせていただいております。
当茶寮にとっても、春を迎える大切な節目の行事です。
下鴨神社の節分祭は公式ホームページをご覧ください。
節分の食「恵方巻」とは
節分といえば、豆まきだけではなく、いわしや恵方巻など、食のしきたりも豊かです。節分に食されるものといえば、まずは「福豆」。年の数だけ食べると、病をせず元気に過ごせるといわれています。
そして、もともとは近畿地方のならわしで、近年、全国に広まった「恵方巻」もまた、節分を彩る風物詩となりました。
その由来は諸説あり、江戸時代末期、大阪の商人たちが商売繁盛を願って太巻きを無言で丸かぶりしたのが始まりとも、花街の芸奴が商売繁盛を祈って始めたともいわれています。切らずに食すのは「縁を切らない」ため。七福神にちなんで七つの具材「胡瓜、人参、牛蒡、海老、椎茸、干瓢、玉子焼」を巻き込んだものが定番でしたが、近年では海産物や牛肉などさまざまな仕立てもみられます。
年徳神が宿るとされる「恵方」に向かって、願いごとを込めながら、無言で1本を食べきります。恵方はその年によって変わり、2026年の恵方は「南南東」です。
豆や恵方巻の他にも、いわしを焼いて匂いで鬼を追い払うとされたり、こんにゃくで胃腸を清めたりと、食を通じた厄払いの風習が各地に根づいています。
節分の食は、一年の始まりに体を清め、無病息災を祈り、福を呼び寄せたいという願いが込められています。
下鴨茶寮の「鯛と柚子の丸かぶり寿司」
下鴨茶寮では、節分にちなみ福を呼ぶ「招福」と、滋養をいただき健やかさを願う「無病息災」、二つの想いを込めたご馳走をご用意しました。節目の日に、ご家族と過ごす団らんに、大切な方への贈り物に、料亭の逸品をお届けします。
鯛と柚子の丸かぶり寿司 冷凍・1本 2,484円(税込)
柚子の香を纏わせた鯛の昆布〆、ふっくらとした鰻、旨み豊かな海老煮など、縁起の良い素材を料亭の技で丁寧に巻き上げました。ご贈答にもふさわしい掛け紙をした専用箱に収め全国へ冷凍便にてお届けいたします。
〈とらふぐ〉ふぐ刺し・ふぐちり鍋 冷蔵・3人前 23,760円(税込)

「ふぐ」は「ふく」。刺身から白子、皮、ひれ、鍋用の身まで「ふく尽くし」。縁起が良く贅沢な味わいで新春をお迎え。
京おでん 冷蔵・4人前 6,264円(税込)
寒い日の団らんの席にあたたかい湯気立つ「おでん」。生ゆば=豆や、こんにゃくなど、節分にちなんだ食材もいただけます。
命のお椀ギフト 常温・6個入り 6,264円(税込)
京都で長寿の象徴として食されてきた「すっぽん」の滋味豊かなスープの贈りもの。無病息災を祈る節分の食として。
春のはじまりに、厄を祓い、福を招く節分の日。京都・下鴨神社での古式ゆかしい神事に想いを馳せながら、料亭の味とともに、新しい年の幸福を願ってみてはいかがでしょうか。
大切な方から、健康を祈る気遣いが届く嬉しさ。
鍋を囲み、幸を祈り恵方巻を丸かぶりする、家族の団らん。
季節の行事に食を結び、みなさまが笑顔で新春をお迎えいただけますよう、心を込めて下鴨茶寮のおもてなしをお届けいたします。
参考
下鴨神社公式サイト「節分祭」https://www.shimogamo-jinja.or.jp
京都観光Navi「節分祭 特集」https://ja.kyoto.travel



